緑の党に17日間、真剣に戦う大統領候補がいたのはなぜか?
チャック・フォール

(チャック・フォールはアメリカ合衆国オレゴン州緑の党の幹部党員chuckfall@yahoo.com)
緑の党に17日間、真剣に戦う大統領候補がいたのはなぜか?
チャック・フォール
(チャック・フォールはアメリカ合衆国オレゴン州緑の党の幹部党員chuckfall@yahoo.com)
どうせまともな大統領候補なぞいやしないと愚痴を聴くたびに、いや緑の党には正式のFEC登録をした本物の候補がいたんだ。その候補は、財政から環境、雇用から戦争批判まで、喫緊の問題に真正面からぎりぎり思慮深い提言を熱弁したんだ、と口走りたくなる。
しかし、その候補エマニュエル・パストリッチは、たった17日間で大統領選挙から身を引く羽目になった。緑の党内で最低限の資金を集められず、そしていわゆる「代替メディア」からさえ閉め出されてしまったからだった。
アメリカ合衆国緑の党(当時)のコーネル・ウエストに本格的な対抗馬が現れたことを黙殺したことは、「緑の党指導層の腐敗撲滅請願」にあるとおり、アメリカ社会と緑の党内部に制度的な腐敗構造があることを示唆している。
パストリッチがグリーン・リバティ党大会で初めて一連の演説を行ったとき、会場は熱気に包まれた。彼の演説は、コロナ対策、911攻撃、グローバリストによる経済支配など危急の課題に向けて冷静で合理的に行われ、具体的な解決策も呈示されるものだった。述べられていた。
しかし、パストリッチは自らの大統領選挙立候補を6つの代替メディアに投げかけるも、このコーネル・ウエスト対抗馬にインタビューを申し出たのはTNTラジオ『フルボジェ・モリック ショー』だけだった。
グリーン・リバティの仲間たちがパストリッチに緑の党の公認を取ろうと何ヵ月も努力していた間に、コロナにはあえて触れず(ファウチの信奉者としても知られる)民主党に通じるコーネル・ウエスト教授は、立候補表明の初日から候補として扱われ、彼をインタビューしたすべてのメディアで推定候補者として取り扱われた。
実際、私が緑の党がパストリッチを選び、その上で独立系候補として、あるいはロバート・ケネディと組んで選挙戦に望むことを最初に示唆した時、私は緑の党部内代表討議リストに干渉したとして叱責された。 ウエストが最初6月5日に人民党から出ることを宣言し、6月15日には突然、緑の党の一般党員と話し合うことなく緑の党公認候補を宣言したことは問題視されずに。また2016年に元緑の党候補ジル・スタインは民主党候補バーニー・サンダースに頼み込んで候補の椅子を得たことも問題になっていない。
ウエストは数多くのインタビューで帝国主義の脅威を明確に述べることで他の候補者を引き離した。しかし、ウエストは9月7日のジミー・ドア ショーでコロナの問題性を認めることを拒み、「パンデミック」は優先的問題ではないと示唆していた。
しかしその後もコロナ詐欺を真面目に取り扱わないだけでなく、ウエストのグループは「真実と正義」条項を緩和して、ジル・スタインをヒラリー・クリントンの忠実な腰ぎんちゃくであり、民主党に通じるピーター・ダオウに替えた。
緑の党には真実を追及する強い派閥は残っているものの、911の真実・コロナの真相・連銀の実態を強く求めるパストリッチとの交流を統御しようとする人々はいなかったのである。
アメリカ緑の党には(公式報告書は事実関係が不明なので)911捜査を求める綱領事項があるものの、緑の党のリーダーは国家犯罪を告発するには口を濁している。事実として、緑の党「左派」内でも、911攻撃を問うことは、重要な争点を曖昧にしてしまう陰謀論であるとして口ごもっている。
ウエストが「ボトムライン」でスティーブ・クレモンスに語った(2023年6月22日)内容に鑑みると、緑の党とりわけウエストがパストリッチ無視に躍起になっていることは皮肉である。「一方で民主主義を奉じていることになっている人々が多様な意見を、特にその声が不正解な現状を強く非難している場合に、排除することに夢中になることは、私にとって興味深い。」
緑の党での資金調達ができず、党エリートと代替メディアに完全に無視されて、パストリッチは9月28日に身を引くことを決めた。
緑の党からの出馬を取止める公式声明でパストリッチはつぎのように欠いている。
「私は緑の党に、アメリカ合衆国伝統の進歩的政治の復活、憲法理念の完全な活用、自由・平等の松明を継承することを求めます。
私は想起する、いや要求します。緑の党が大嘘を後発し、例外ない正義と透明性のために闘い、あまりの長きに渡って抑圧されてきた人々のために機会をあたえることを。緑の党には、1960年代に政治的に圧殺され泥に沈んだ真実と正義の旗をかざしてもらう必要があるのです。言い替えれば、私達には、汚れたお金を集めに屈することなく、民衆の道徳原則のために立ち上がって勝利する緑の党こそ、必要なのです。」
パストリッチに政治的真理の代弁者を見る。彼は民主主義と共和国の統合を回復するために、そしてこの国を生態系破壊と深刻な分断に陥らせてきたパワーエリートに説明責任を果たさせるために、立ち上がっているのだ。
パストリッチは2008年にシンシア・マッキニーが掲げた真理の政治の旗を受け継ぐ人であることを知っていたから、私は緑の党の大統領候補に押してきた。
しかし、この見識は緑の党の多数派には共有されていない。この党は、安易で改革精神に乏しい、民主党が引いた賃上げ・国民皆メディケア・マイノリティの権利保証などに追随する決意でいる様であり、政府の犯罪的運営と金権政治については黙して語らない。
緑の党の体制は、1960年代の暗殺、911ワールドトレードセンター・ペンタゴン攻撃、SARS・ロックダウン・ワクチン・反対する医師の弾圧的などを引き起こした政府のコロナ謀略などに関するDSの秘密を暴きたくないのである。
実際、ウエストの選挙運動は、スターバックスの進める「左翼で考え、右翼で行動しよう」の限定版であった。対照的に、パストリッチの二つの大きな論拠は、911真相究明運動の指導者リチャード・ゲイジと、グローバルリサーチ編集者のマイケル・チョスドフスキーから来るものであった。
パストリッチの撤退宣言のちょうど2日後、ロバートFケネディは独立系候補として自身が出馬する件に関して重要な会見を予定していることを公表し、民主党の抑圧的構造を批判した。
そして爆弾発言が起こった。10月5日に緑の党幹部が指名する予定だったコーネル・ウエストが 党からの脱退と独立系候補としての出馬を公表したのである。パストリッチの撤退会見から1週間のことである。
とどのつまり緑の党は、既に有名で誰にも挑まず、党の安全パイに収まるコーネル・ウエストのような既製品に満足すると言うことなのだ。成り行きが厳しいと見るや、ウエストが緑の党を見限ったことは御愁傷様である。
これからについてパストリッチは次のように語ってくれた。
「私はグリーン・リバティ陣営と共に活動し、私たちの『私は悪を恐れない』国民運動を支える地方を創生するグリーン・リバティPACを立ち上げます。そして、市民を知的・精神的・経済的な独立へと啓発します。金を追いかける選挙運動は、みな自らの首を絞めることになるでしょう。たちあげに幾ばくかのお金がかかるのは確かですが、私たちは何より道徳的な言質に基づく勝利をめざすつもりで、あくまでその基盤の上に募財をつのります。」
さらに続けて、「私たちの運動場を助けた人々には無報酬の人もいました。でも、真実を白日に曝すために頑張ってくださったのです。良心の呵責から5000ドル チップをくれても真理と正義をあまり持ち合わせない法律家などよりも、喜んで時間と労力を注いでくれる活動家の方がずっとありがたいのです。」
パストリッチはグリーン・リバティを全国的な政治プロジェクトに育て上げることを望んでおり、それによって2026年議会選挙と2028年大統領選挙に向けて普通の市民の要望に答えられる運動を展開できる将来の政治活動の枠組みを確立したい、と願っている。
「もし私たちが世論を形成する手段を統制できなければ、またもし多国籍企業による製造・流通の支配、グローバル金融による貨幣と信用の独占に挑めないのであれば、またもし民間安全保障会社・情報会社・軍需産業・ロビイストなどから『安全政策』を私たち市民の手に取り戻せないならば、大統領がホワイトハウスに入ることは獄舎に入るのと等しくなるでしょう。投票政治で何か変えられるのであれば、達成できうる選挙成果を支える実のある運動が必要になるのです。」